”幸せの国”デンマークでは、動物も幸せ!

さて、日本では今、卵が値上がりしていますよね。ではデンマークで卵1パックを買うと、いくら位するのでしょうか?

正解は、500~700円程度です!

そう考えると、日本の卵はまだまだ安いと感じます。

デンマークは農業大国であるにも関わらず、卵が日本よりも高いのには理由があります。その一つが、”アニマル・ウェルフェア”が守られているから。皆さんは”アニマル・ウェルフェア(動物福祉)”という言葉をどれくらいご存じでしょうか。

”アニマル・ウェルフェア”はとても簡単に言うと、飼育されている鶏や豚・牛たちの自由や感情を尊重するということです。
わたしたちが普段食べている動物たちの中には、人間の都合で大量生産や出荷期間を短くするために、麻酔なしで去勢や角・嘴の切断をされたり、方向転換さえもできない狭い囲いの中で育てられたりと、劣悪な環境で一生をとげるものもいます。

ここで”アニマル・ウェルフェア”に関して宣言されている、動物の「5つの自由」についてご紹介します。(私の日本語訳が拙いかもしれませんが、ご了承ください…)
 ①飢えや喉の渇きからの自由
 ②不快な環境(寝床・温度・騒音・光など)からの自由
 ③痛みや病気からの自由
 ④動き回ることへの自由
 ⑤恐怖や苦痛からの自由
https://spana.org/blog/the-five-freedoms-of-animal-welfare/ SPANA 国際チャリティ団体のHPより)
これって普通じゃないの?と思う人もいるかもしれませんが、わたしたちが知らないだけで、飼育される動物たちの環境は想像よりも過酷なことがあります。

肉を食べるな!と言いたいわけではなく、動物の権利を守ったうえで、命に感謝してお肉をいただきたいと私は考えています。
日本ではきれい事に聞こえてしまうかもしれませんが、デンマークでは”アニマル・ウェルフェア”についての認知度は70%以上、2021年に「動物には感情がある」ということが明文化された新しい法律も施行されています。

日本とデンマークのアニマル・ウェルフェア事情は果たしてどれくらい違うのか、国際的な「動物保護指数(Animal Protection Index)」というものを使って比較してみましょう。
以下のページを開くと、下の写真のように選択した国の総合評価と項目ごとの評価がA~Gで表示されます。
https://api.worldanimalprotection.org/compare

こちらは2020年の評価ですが、ご覧のように、デンマークは総合評価B、日本はEです。
日本は動物の飼育に関する制度が整備されていないどころか、そもそもアニマル・ウェルフェアに関する認知度もかなり低いのが現状です。
デンマーク以外では、アニマルウェルフェアの先駆者イギリスや、スイス、スウェーデンなどが評価の高い国々です。

まずは、できるだけ良い環境で育った動物製品を買うことから!
デンマークでは、任意で製品のパッケージにつけることのできる「アニマルウェルフェア・ラベル」というものがあります。

デンマークではそもそも、動物たちの”寝床”や”輸送”・”と殺”などについて、アニマル・ウェルフェアを守るための独自の基準がありますが、ハートマークの数が1つ、2つ、3つと増えるほど、それを超えるより厳しい基準に合格しています。
※デンマーク大使館が発信するこちらもチェック↓
https://www.instagram.com/p/Cu05Z9BJ9Gq/?utm_source=ig_web_copy_link&igshid=MzRlODBiNWFlZA==

日本にも、動物の飼育環境にこだわった農家さんがいらっしゃいます。ちょっぴり値段が高い…と感じることもあるかもしれませんが、飼育環境が良く抗生物質やホルモン剤を使わないお肉は、味も違います!時には選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょう♪

日本のアニマルウェルフェア事情について興味を持った方は、こちらの記事もご参考になるかと思います!
https://kokocara.pal-system.co.jp/2021/04/30/animal-welfare/ (生協パルシステムの情報メディア)

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