CO2排出量の表示が必須!?<スウェーデンの国民的バーガー>

デンマークに5店舗あるこちらのハンバーガーショップ”MAX”。
スウェーデンで国民人気ナンバーワン1の、スウェーデン発!ハンバーガーチェーンです。
日本人にとってこのロゴは全く馴染みがありませんが、1968年創業のれっきとした老舗。

歴史あるハンバーガーショップでありながらも、そこで待っていたのは新体験

今回の記事では、次世代のハンバーガーショップとも言える”MAX”の人気の秘訣を3つに分けてご紹介します♪

お肉の安全性・動物の生育環境への配慮

バーガーのパテに使われるお肉は、安全性とアニマルウェルフェアが保証されたスウェーデン(スウェーデンの店舗)とポーランド(デンマークとポーランドの店舗)の契約農場からのみ仕入れています。
特にチキンについては、”成長促進のためのホルモン剤や抗生物質を使っていない”ことが明言されています。
創業当時から、ローカルで手に入るクオリティの高いお肉を提供するという理念を持っており、スウェーデンの店舗では何とスウェーデン国産肉100%2
国民からの信頼は素材へのこだわりにありました。

※”アニマルウェルフェア”とは? 関連記事はこちらをお読みください。

ベジタリアンメニューの豊富さ

店舗に入り、まず出迎えてくれるのは注文用の大型タッチパネルです。
そこには、ラクトオボベジタリアンもしくはビーガン用のメニューがずらり。緑のマークは、すべてベジタリアンorビーガンのメニューです。
ラクトオボベジタリアン:動物の肉は口にしないが卵・乳製品は食べる ビーガン:動物の肉および卵・乳製品も控える
日本でベジタリアンやビーガンのメニューというと、選択肢がかなり限られますが、これなら楽しめそうですね。

ちなみにヨーロッパでは、宗教上の理由だけではなく環境への配慮・動物福祉・自身の健康(おなかに負担をかけない)などの理由から、肉製品を摂取する回数を減らす人がとても増えています。当のわたしも、以前に比べ頻度を減らすようになりました。

CO2排出量の明記

お好みのバーガーを選択し、バーガーの写真の横に出てきたのはカロリーではなくCO2排出量の表示。
つまり、自分が選んだハンバーガーが作られるのに、どれだけのCO2が排出されたかということです。

例えば私が食べた”Grilloumi Burger”は、CO2排出量が1.2kgでした。
この1.2kgの中には、農場で食材が生産されてから加工・運搬・消費者が購入して食べるまでの全てが含まれています。

1.2kgと言われても多いか少ないか分かりにくいですが、気候変動による地球へのリスクを減らすには1食あたり0.5kg未満が望ましいそうです。
因みに、2021年にMAXが公表した調査レポートによると3ベーコンチーズバーガーのCO2排出量は4.2kgらしいので、それに比べると1.2kgはまだ低い方なのかもしれません。

CO2排出量が1kg以下のメニューには“Low CO2e”マークがついており、”CO2排出量でメニューを決める”という新しい選択の方法を消費者に提示してくれています。
このマーク表記は2008年から実施しており、実は、世界で初めて“Low CO2e”マークをメニューに取り入れた会社です。

そしてもう一つだけ…「カーボン・オフセット」という言葉はご存じでしょうか?
生産から消費の過程で排出したCO2を、別の方法で埋め合わせることでCO2排出量をゼロにする(見せかける)ということです。
MAXは積極的に植樹活動を実施しており、2018年には世界の食品業界で初めて、CO2吸収量がCO2排出量を上回ったことで注目を浴びました。4

以上、取り組みについて中々盛りだくさんのハンバーガーショップです!他にも細かな所までこだわりがありますが、記事では書ききれませんでした。
最後に、わたしが注文したバーガーをご紹介します♪

<おまけ>Grilloumi Burger

こちらはラクトオボベジタリアンのメニューで、お肉の代わりに”ハルーミチーズ”というグリルされた塩漬けチーズが挟まっています。
ハルーミチーズはキプロスで生まれたヤギ乳・羊乳などを原料にしたチーズで、融点が高いので焼いても溶けません。
MAXのハルーミチーズは、おそらくヤギや羊ではなく牛の乳。

大きさはモスバーガーやマクドナルドと同じ位ですが、値段は1300円。
こちらの物価を考えたら安い!段々とこちらの金銭感覚になってきました、、

北欧でハンバーガーを食べたくなったら、MAXに行ってみませんか?

コペンハーゲンのMAX
  1. スウェーデンのハンバーガー人気調査2019 MAXホームページより History | MAX ↩︎
  2. Our food -MAXホームページより https://www.max.se/var-mat/var-mat/ ↩︎
  3. MAX climate analysis 2021
    https://www.maxburgers.com/globalassets/download-files/se/max-climate-assessment-report-2021-220610-final.pdf ↩︎
  4. About MAX -MAXホームページより https://www.max.dk/om-max/om-max/ ↩︎

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