デンマーク人は健康的なのかそうでないのか?分からなくなる時があります。
普段食べるものは、茹でたジャガイモ・生の果物or野菜・ヨーグルト・ライ麦パンにシンプルな味付け。健康的な食事だけではなく、運動についても日常的に行っていて、移動するなら徒歩か自転車という人が多いです。
健康意識の高さがうかがえるエピソードとしては、かつて幻の”脂肪税”が導入されたこと。国民にヘルシーな食習慣を促すために、肉・日用品・食用油のうち飽和脂肪が2.3%含まれるものには、より多くの税金が課されていたそうです。しかし、食品業界にとっても消費者にとっても大きな打撃となり、この”脂肪税”はわずか1年ほどで廃止になりました。
(https://www.euractiv.com/section/agriculture-food/news/denmark-scraps-its-infamous-fat-tax-after-only-one-year/ :Denmark scraps its infamous fat tax after only one year)
この”脂肪税”は失敗に終わったかもしれませんが、いつの時代も、脂肪税に限らずまだ他の国が導入していないことをサラッと最初にやってのけるところが、デンマークの素晴らしい点だと感じています。
話は戻りますが、そんな健康的なイメージから一転、デンマーク人の方々、甘いお菓子にはとにかく目がない!
例えば、左側のチョコレートのお菓子。拳くらいの大きさなんですが、 Flødeboller(フルールボラー)といってチョコレートの中に、ものすごく甘いメレンゲが入っています。
デンマークでは定番のお菓子で、スーパーに行くと10個入りで売られていたりします。
私は丸一個食べきることもできないのに、アイスクリームにトッピングするという人もいて驚きます。
キャンディ(グミ含む)の消費量に関する調査では、北欧のデンマーク・スウェーデン・フィンランドは他のヨーロッパ諸国に比べて桁違いにキャンディを食べている量が多く、その量は他のヨーロッパの国々の2倍とも言われています。
この記事のトップにある、グミ・キャンディの量り売りコーナーは、近所の一般的なスーパーで見つけたものです。店舗のスペースや近隣住人の年齢層にもよりますが、あのような量り売りコーナーがスーパーマーケットに設置されていることもしばしば。
ついでにセブンイレブンのグミ・キャンディコーナーもご紹介。
このカラフルなグミの数々!日本でも知られている”HARIBO”はやはり根強い人気で、コーナーの3分の1は大抵HARIBOが独占しています。
※ちなみに、HARIBOはドイツ発祥のグミです。
カラフルなお菓子に馴染みのない日本人の私にとっては、体に悪そうにしか見えないこれらのグミですが、少なくともHARIBOに関しては人工着色料を使っていないそうです。ただ興味深いのは、アメリカに売られているHARIBOはもっとカラフルで、人工着色料も添加されているとか…アメリカにお住まいの方は、本当かどうか是非教えてください。
その他にも、HARIBOネタは色々とありそうで、世界で売られているHARIBOの中でもトルコだけは、豚のゼラチンを使わない”ハラル”対応のようです。気になる方は、HARIBOにまつわる話を調べてみてください♪
最後に、こちらを紹介せずには終われない…デンマークで最もポピュラーな味、リコリス。
リコリスは”カンゾウ”の一種、いわばハーブです。カンゾウといえば、日本でも「カンゾウエキス配合の栄養ドリンク」の宣伝を見たことはありませんか?
デンマークでは、リコリス味のグミ・チョコレートなどで本当に溢れかえっているのですが、甘くはなく、薬草の味がします。真っ黒な見た目からも食べるのがためらわれてしまうのですが、やはり日本人の舌には合わないことが多いみたいです。
”リコリス”はオランダやスウェーデンでも愛されているということなので、見つけた方はトライしてみてください!