島国に住む日本人にとって、他の国に行く主な手段は飛行機。
日本から飛行機以外の方法で手軽に国境を越えるとしたら、福岡と釜山(韓国)をつなぐフェリーくらいでしょうか?
デンマークとスウェーデンの間には、Øresundlink(オーレスン・リンク)という長い橋がかかっており、しかもこの橋を電車で渡ることができます。(鉄道道路併用橋)
そもそも、デンマークってどこにあるの?という問いが聞こえてきそうですが、デンマークはドイツと陸続きのユトランド半島と、北海・バルト海に浮かぶ島々で構成されています。”北欧”というとスカンジナビア半島のイメージがあるかもしれません。しかし、デンマークは一応ヨーロッパ大陸の一部なんです。
Øresundlink(オーレスン・リンク)が繋ぐのは、デンマークの首都”コペンハーゲン”とスウェーデン第3の都市”マルメ”です。


この橋によって、コペンハーゲンからマルメまで僅か30分と少しで渡ることができます。そんなわけで通勤に利用する人もいます。
Øresundlink(オーレスン・リンク)は国と国を繋ぐというだけではなく、見た目も壮大なものですが私が撮った写真では伝わらない…
是非、デンマーク大使館のこちらの記事をご覧ください!
https://twitter.com/DanishEmbTokyo/status/1188641311840260097?s=20
鉄道道路併用橋といえば、日本の本州四国連絡橋が思い浮かびます。
中でも一番最初に完成した瀬戸大橋は、今年で開通35周年を迎えます。実は瀬戸大橋とØresundlink(オーレスン・リンク)は姉妹橋の縁組を締結しています。
昔から”交通”は人々の暮らしを豊かにしてきました。瀬戸大橋もØresundlink(オーレスン・リンク)も、地域の活性化に大きく貢献したということは言うまでもありません。四国に関しては、瀬戸大橋が完成してからコンビニエンスストアの数が8倍に増えたそうです。それだけ、人・モノの行き来が活発になったということでしょう。
それでは最後に、スウェーデンの”マルメ”について少しだけご紹介。マルメ市内を走るこちらのバス、実はガソリンではなく「バイオガス」で動いています。日本の多くの地域では、生ごみは”燃やすごみ”へ。しかし、生ごみは燃料や畑の肥料になったりと、姿を変えて再び、価値あるものに変わることができます。人口も多く、スウェーデンよりも高温多湿な東京で生ごみ回収をするのは大変なことかもしれません。それでも、未来のためを思うと、生ごみの有効活用はこの先必要になってくるのではないかと思います。

電車で橋を通り、デンマークとスウェーデンを行き来するときは、必ずしもパスポートチェックがあるわけではありません。
瀬戸内海を渡るような感覚で国境を越えてしまいました♪
※パスポートについては抜き打ちチェックがあるようなので、持っているに越したことはありません。